介護・福祉事業所の開業資金はどれくらい必要ですか?

Q.ご相談
介護・福祉事業所の開業資金はどれくらい必要ですか?

行政書士・社会保険労務士 岩本浩昭

A.特定社会保険労務士・行政書士岩本の回答

従業員数、家賃等によっても変わってきますが、少なくとも「開業資金」と、3ヶ月~6ヶ月分の「運転資金」は用意しておいた方がいいでしょう。

どれくらい資金が必要?

介護・福祉事業所を開設するには、まず、開業時に必要な開業資金と、事業開始後の運転資金が必要になります。

特に、サービスの提供から2ヵ月後に介護報酬が入ってくることから、「開業資金」だけではなく「運転資金」も考慮しておかないと、事業開始後の資金がないという状況にもなりかねません。

事業所開設にあたっては、開業資金と運転資金を用意するようにしてください。

もちろん、自己資金だけではなく融資等でも構いませんので、開業資金に加え、3ヶ月~6ヶ月程度の運転資金を用意して頂いた方がいいでしょう。

では、開業資金、運転資金でいくらくらい用意したらいいのでしょうか?

■開業資金

  1. 事業所を借りる際の費用
    例:事業所の家賃(前払分)・敷金・保証金・仲介手数料等
  2. 法人設立費等(新規で立ち上げる場合)
    例:法人設立費(法務局に納める登録免許税等)・印鑑代等
  3. 事業所内の設備・備品等の購入費用
    例:机・椅子・鍵付書庫等
  4. 人件費
    例:採用・募集にかかる費用(不要な場合もあります)
  5. 保険料
    例:損害賠償保険の保険料

■運転資金(事業開始後にかかる費用)

  1. 事業所の家賃等
    例:家賃・水道光熱費等。
  2. 人件費
    例:従業者の給料、社会保険料等法定福利費
  3. 保険料
    例:損害賠償保険の保険料(年1回)
  4. 事務用品費
    例:封筒、郵便代、交通費、燃料費等事務費用品費
  5. 広告宣伝費
    例:チラシ作成代、ホームページ作成代等
  6. ソフト利用料等
    例:介護報酬の請求ソフト等の利用料

その他、介護事業所の指定申請時に手数料が必要な場合は、役所に納める手数料が必要です。

開業当初にかかる開業資金、毎月かかる運転資金をおおまかに算出し、その上でどれくらい用意すればいいのかご検討ください。

参考までに、一般的な規模の介護事業所(訪問系)であれば、開業資金として50万円~100万円前後、運転資金は月100万円前後ではないかなと思います。

*もちろん、これくらいの額で開業できると保証するものではありません。

開業前に大まかな収支予算をたて、その上で開業準備に取りかかると、後から資金が足りないということもないと思います。

介護・福祉事業所の開設をお考えの方は、一度弊所にご相談ください。

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